(1)背筋のストレッチ
腰痛になりやすい姿勢や動作の根拠とは? またその対策・予防は?
このように,インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが崩れている場合,まずはアウターマッスルのストレッチをして過緊張状態を緩和させて,それからインナーマッスルのトレーニングによる活性化をした方が良いでしょう.
ここでは,アウターマッスルのストレッチとして,(1)背筋のストレッチと,(2)殿筋(お尻の筋肉)のストレッチを紹介します.
(1)は両足を抱えて体を丸くします.背骨全体が屈曲するので,腰痛の度合いによってその強度は調整して下さい.
(2)は片足を抱えてお尻を伸ばします.
次に,『腰痛になりやすい動作』について,いくつか質問形式で例を挙げてご紹介します.
A
@
(2)殿筋(お尻の筋肉)のストレッチ
立ち仕事をしていると,つい写真のように,背中だけを丸めて下を向いて作業をしてしまいがちです.
先に説明したインナーマッスルが弱い方は特に腰椎を安定させることが出来ず,アウターマッスルの過緊張状態になってしまい,それが腰痛の原因になっている場合が多いです.
また,日常生活での工夫として,写真のように,
@椅子に腰掛けてなるべく猫背にしないこと.
A立って作業する場合は,できるだけ前かがみにならない程度の台を利用すること
が重要です.
(5)
(4)
(3)
次に,インナーマッスルのトレーニングです.
まず・・・
(3)のように,体幹・腕・足・床で四角形になるように四つん這いになります.この時,両手・両膝は肩幅に開きます.頭が下がったり,胸椎が上がったり,腰椎が下がったりしないように,背中の上に水が入ったコップが安定してのせられるように,背中を平らにします.この姿勢を保つだけでもインナーマッスルは働いています.
これだけでは何も感じないような方は・・・
(4)や(5)のように,手や足をほんのわずか持ち上げて保持すると,より負荷をつけたトレーニングになります.
まずは無理をせず,(3)から始めてみましょう